交換したブレーキフルードの劣化の色味(右)ですがこの色の違いでブレーキフィールに雲泥の差が出ます!
Porsche 911 turbo Sの
純正PCCB/セラミック・ブレーキから
スチールブレーキへの交換。
今回は当社で仕入れした、ポルシェ911ターボSでサーキットを走っているユーザー(このサイトの制作者^^)の
ブレーキ整備&シート交換他ログです。ようはワタシのクルマですねw
クルマの目利きは五十嵐が担当して、メカニックは小野が担当。走っているのは清田ですw
通常この手のポルシェの整備は特殊工具が必要だったりしますので、
通常の整備工場だと嫌われがちですが、この手のクルマが好きなGT SPACE FACTORYでは対応可能です!
PCCBブレーキは「ポルシェ・カーボン・セラミック・ブレーキ」の略でローターもブレーキパッドも
カーボンとなります。非常に信頼性が高いブレーキシステムではありますが、
頻繁なサーキット走行での耐久性は意外と短く30分×10本で8割以上あったブレーキパッドが
下記のようになります。
かなり厚みが減って、あと数回のみ走行できるかもしれない状態。。。
富士スピードウェイでの991 turbo sのトップスピードが約270~274キロあたりからフルブレーキングし
1コーナーで70キロ位まで落とします。ダンロップコーナーでも220キロから60キロほどに落とします。
重量級スポーツカーにとってはかなりブレーキに負荷がかかるコースです^^;;;;;
(上記の残量・・・高速道路や一般公道で飛ばすぐらいですと1年は大丈夫でしょうか)
この車両の購入時のブレーキ周りの写真が下記です。ほぼ新品^^
ポルシェなどに付属しているブレーキシステムが一般公道や高速道路の走行で
加速度的に劣化することはまずありません。
サーキットを30分×10本走った状態が↓↓↓
これでもクーリングラップを意識的に取って走った状態・・・表面のひびが徐々に広がっていったり、
○ポッチが出てくると寿命みたいです。
セラミック・カーボン・ローターはフロント2枚で200万円ほど、リア2枚で160万円程。
ブレーキパッドは前後で20万円ほどです・・・
このローターはブレンボで他メーカーの車両(フェラーリ、ランボルギーニ、マクラーレンなど)にも
採用されていますが、サーキット走行をするこの車両では3か月ほどの寿命でした^^;;
メーカーも発表していますが、ダストの少なさから街乗りには最適なブレーキシステムだと思います。
・・・実際FSWのような高速コースを走る際はフルードなどの状況にもシビアでブレーキフィールが
コロコロ変わりますのでどこまで信頼していいのか迷います。
PCCBブレーキパッドのフロント。焼けて変質しているように見えます・・・残量はわずかです。
今回はPFCスチールローターへ交換。ちなみにPCCBブレーキローター最大のメリットは重量です。
指一本で持てるほどの脅威的な軽さです(いずれ計測してみます)。
PFCローターはポルシェCUPなどでも採用されているローターで、、、ある程度は信頼できるかと思います。
今回交換したPFCスチールローター(410/36)。4輪とも交換
交換時に大切なのはブレーキフルードですが、今回は当社特別ブレンドのフルードを使用。
正直、富士スピードウェイなどのハードブレーキングが続くコースで
市販品のドット5でも本当にもつのはごく僅かで高価です。。。
下の写真ですが右の黄色っぽい状態がサーキットを30分×6本ほど走った状態(オリジナルフルード)。
普通は富士スピードウェイを重量級のクルマで30分×6本も走るとペーパロックして無理です!!
透明だったフルードが熱で変色しています。
一般的にはブレーキフルード交換は車検時だけかもしれませんが、スポーツ走行するクルマでは
走る頻度にもよりますが、月に1回ペース(夏は毎回・・・)
ブレーキフルード交換
●一番右
サーキット走行6回での変色(交換前)。ブレーキが若干奥まで入る。タッチは曖昧になります
ここまで持つフルードは稀有です。
●通常の1回交換(真ん中)
通常日整備でのブレーキフルード交換。ほぼ透明ですが若干古いフルードが残っています。
高速道路や一般公道ではまったく問題ない状態です。
●一番左
フルード交換を2連続でおこなった状態。ほぼ透明となりました。ここまでやるとサーキットなどでの
ブレーキフィールが長時間もちます。当然安全性やタイムにも影響してきます。
実際に走行すると、こうした整備やパーツの良否がすぐわかります。
この車両で仕入れ時のままサーキット走行をした際は15分程でブレーキがフカフカになりました。
2連続交換では、TOPスピード270キロ&220キロが各1回あるレーシングコースを13周×6本可能でした。
これは実質1.8トンほどあるクルマでは驚異的ではないでしょうか!!
セラミックブレーキシステムではなくても、通常のブレーキシステムで当社オリジナルブレーキフルードと
独自の交換サイクルは信頼が持てると思われます!
サーキット走行を楽しまれているお客さまにはご提案します!またMTオイルなども重要です。
サーキットで実際に走って有用なオイル関連の経験値は相当溜まりました^^
PCCBの時のラップタイムが1分52秒45で走ったPorsche 911 turbo sですが、、
つい最近開催された、FISCO CIRCUIT TRIAL 2023-2024 第1戦(JAF公認タイムアタック)の
3500CC以上クラスの3番目のタイムですね^^(TOPスピードは274キロでこのクラスでは遅い方です)
991 turbo sの改造はローダウンとシート、ECU最適化ぐらいです。
さてPFCブレーキローター&パッドになってどうなるか楽しみです!
更新|Porsche 911 turbo s PFCブレーキローター&パッドで走った結果
少し縮まりました^^
この枠の仮想ベストが1分45秒台となかなかです!
とくに第2セクションのAコーナーからヘアピンまでが良かったようです。
空冷ポルシェや水冷996、997、991ポルシェの一般整備(油脂類交換やブレーキ周り、足回り、
タイヤ交換(21インチセンターロックOK)など)。
輸入車・国産車問わずサーキット走行を楽しまれている方の整備などもお任せください。
事前予約でサーキットまでのローダー(フラットローダーなど4台あり)運搬も行います。
高速道路やワインディングでのフルードの重要性
普段のドライブやワインディング、高速走行においてもブレーキフルードの状態は重要で、
ブレーキを踏んだ時のタッチやフィーリングに大きく差が出ます。
いざとなった時にブレーキペダルから正確なキックバックがないと正確な操作が出来なくなります。
また実際の利き方にも影響してきますので、可能なら1年に一度交換する事をおすすめします。
1年間でブレーキフルードを交換をおすすめする理由はフルード内に
水分が入ったりすることで利きに影響するからです。
峠や高速道路でブレーキを多用する走り方をする場合は頻度にもよりますが、フルードに熱が入ったり
冷えたりを繰り返す事で一般的な走行をする場合より劣化が早くなります。
特に車重が1.5トンを超える場合は1年以内に交換することをおすすめします。
その際、ブレーキパッドとローターの残量にもご留意ください。
【お問い合わせ先|イガラシ自動車GT|茨城・結城市】
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サービス工場 茨城県 結城市結城6775-3| 認証工場
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